「胃酸」という言葉は、テレビや雑誌、病院などでよく聞きますよね

でも、胃酸がどんなようなもので、どんな働きをしているかは意外と知らないものです。そんな胃酸が、実はダイエットに大きく関係しているのって知っていますか？

▼よく聞く胃酸という言葉。その働きを知っていますか？

「胃酸」は食物を消化・殺菌する為に分泌されます

食道から胃に食べ物が流れてくると、胃は食べ物を消化する為に

働き始めます。食べ物を細かく砕き胃液と混ぜ合わせ、ドロドロに

して十二指腸へと送り出します。この胃の動きを「蠕動運動」と

いいます

 

▼「胃酸」の分泌は３つの系でコントロールされている

胃液の分泌は

１.脳での見た目・臭い・刺激

２.胃に食物が入ってきた事での反射刺激

３.十二指腸へ食物が送られて分泌をストップ

胃液は１日１～２．５リットルが分泌されると言われています

意識して行っているわけでなく、不随意的にコントロールされて

います

 

▼胃酸の分泌が多くなりすぎると「胃酸過多」に

上記の３つのいずれか、または複数の系が破綻して胃液の分泌

が多くなりすぎると「胃酸過多」となります

胃が痛い、何か酸っぱいものが上がってくる

いわゆる胃酸が多く出過ぎている胃酸過多は、現代人に多い

症状です

胃酸過多の代表的な症状としては

・胃もたれや胸やけがする、げっぷの回数が多くなる

・吐き気を催す、口臭が臭くなる（酸っぱい臭いがする）

 

▼胃酸過多って結構怖いもの

胃酸過多症を引き起こした人の場合には、胃の中に食べ物が

あるかどうかに関係なく胃酸の分泌が行われるようになります

胃の粘膜だけでは酸をガードしきれなくなり、胃壁を消化し始めて

しまいます。こうなると胃潰瘍・十二指腸潰瘍になり、ひどい場合

には入院加療が必要になってしまいます

そのうち治るでしょ・・・は甘いですよ！

胃癌を発症させてしまうかも

 

▼胃酸過多の原因って？？

ストレス、飲酒、刺激の強い食べ物の摂取、生活習慣の乱れ

痛み止めや解熱剤などに含まれている非ステロイド性抗炎症薬

抗生物質などの薬剤が攻撃因子となって胃の中の防御因子との

バランスが崩れることによって起こると言われています

他には、過剰なガストリンの分泌が原因とも言われています

ガストリンとは、胃の出口にある幽門前庭部から分泌される

ホルモンで、胃酸の分泌や血糖値を下げるインスリンの分泌を

促進します。つまり、ガストリンが多く分泌される事で胃酸がたくさ

ん分泌されてしまい、胃酸過多になってしまうのです

 

▼とは言っても少なすぎてもダメ

少ない方がいい・・・この考えもＮＧです。胃酸が少なければ

「胃酸過少」という症状もあります

胃の調子が悪くなるのは、胃酸が出過ぎた場合だけではありませ

ん。胃酸が少ない場合にも胃の調子は悪くなってしまいます

「胃酸の分泌を抑える」タイプの胃薬を選んでしまって、症状は

逆に悪化という事も

 

▼実は、胃酸過多とダイエットの関係も深かった

食べる量に対して胃酸が多すぎる「胃酸過多」になると

食事を摂らないと胃痛・胸やけといった不快感の原因になります

その為、ダイエット中でも食べなければお腹が痛くなってしまう

というジレンマに陥る事になり、つい食べ過ぎてしまうのです

 

▼胃酸過多を防ぐポイントは

１.タバコは控える

２.お酒を飲み過ぎない

３.朝食は規則正しい時間に毎日食べる

４.刺激物を控える

５.睡眠時間を確保する

６.運動習慣をつける

７.肉体的・精神的ストレスを抱えない

 

●回復までの近道は一度胃腸化を受診し、胃の不調の原因となっ

ている事をきちんと調べてもらいましょう

そこから、適切な処置をして回復させましょう