国立感染症研究所の発表によるとノロウィルス患者が警報レベルまで増加しています

免疫のない子供がかかりやすいとみられ、各地の幼稚園や保育所、小学校などで集団感染が相次ぎ、学級閉鎖や休校も出ています

そこで、今日は家庭で出来るノロウィルス対策をご紹介します

激しい嘔吐や下痢を引き起こすノロウィルス

１医療機関あたり全国平均で１９．４５人となり、今シーズン最も

多い患者数となっています。去年の同じ週と比べると倍以上

流行した２０１２年のパターンに近いらしい

そんな猛威を奮っているノロウィルス、主な感染パターンとは

 

【１】糞便、吐しゃ物

感染者の糞便や吐しゃ物を片付ける際、爪の間などにウィルス

が入り込み、その手で食事をする事などによって感染します

 

【２】ウィルスが付着した物

ノロウィルスに汚染されたドアノブやトイレなどに触れた手を

伝って、手からノロウィルスが体内に入って感染します

ウィルスが付いた手でおもちゃやタオルなどを触る事でも感染

します

 

【３】食品取扱者や食材

二枚貝や井戸水などがウィルスに汚染されていたケースが明

らかになっています。これらの飲食物を口にしても当然、発病

につながります

 

▼家庭で出来るノロウィルス対策

 

【１】食事の前は必ず手を洗う

手を洗う時は、指輪などアクセサリーは外し、石鹸はしっかりと

泡立て、指も丁寧に洗浄する事が大事

 

【２】体調が悪い時は、生ものは避ける

食品は中心部が８５～９０℃で、９０秒以上しっかり加熱したも

のを食べるようにしましょう

 

【３】トイレの感染予防

トイレ使用後は、便座の蓋を閉じてから流しましょう

 

【４】家族の間で二次感染しないように吐物の処理

まず、どんな場所にもあてはまる注意事項は

・嘔吐物を始末する人以外は別の部屋などに避難する

・窓を開け、換気を良くする

・使い捨てウェア（エプロン、マスク、手袋、靴カバー）を正しく

　装着する

・飛沫を飛び散らかさないよう、手早く静かに処理する

・処理後もしばらくは換気を続ける

次に、消毒をします

市販で売っている塩素系漂白剤を使います

消毒液の作り方

①濃い消毒液

　水1ℓに対し塩素系漂白剤を20ｍｌを入れる

この消毒液は、ペーパータオルなどに含ませ、嘔吐物を直接

処理する時に使用します

②薄い消毒液

　水5ℓに対し塩素系漂白剤を20ｍｌを入れる

この消毒液は嘔吐物を処理した後に、嘔吐した場所周辺を

ペーパータオルで拭いていく時に使用します

処理は気の重い作業ですが、やり方を間違えると、周囲に

ウィルスを巻き散らかし、自身を含め二次被害を生む恐れが

あります。覚悟と気合で臨みましょう

 

◆今は子供を中心に感染が広がっているが、今後大人や

高齢者に感染の広がりが移っていくことが懸念されます

通常ノロウィルス感染者は年明けに流行がおさまりますが

今シーズンは患者数が多い為引き続き警戒が必要です