働き盛りの３０～４０代の男女に多い「副腎疲労」

現代人は多忙で２４時間働き詰めで、繊細な副腎にかなり負担がかかっています。副腎は連続した疲労と栄養不足により比較的簡単に機能低下を起こします

そんな「副腎疲労」を調べてみました

まず、副腎という臓器を解説します

副腎は小さな三角形をした形の臓器で、左右の腎臓の上の後腹

膜腔と呼ばれるところにあります

副腎は血圧、血糖、水分、塩分量などの体内環境を常にちょうど

良い一定の状態に保つ為のホルモンを作っています

内側の髄質と外側の皮質とからなり、髄質からアドレナリンを

皮質から副腎皮質ホルモンを分泌します

人はストレスを感じると「抗ストレスホルモン」というホルモンを出

します。抗ストレスホルモンを出してストレスから身を守ろうとする

のが副腎のホルモンです

 

よって、強いストレスが加わり続けると、当然副腎が疲労してしま

います。そんな状態が続けばいずれ様々な病気が起こる原因に

もなります。ストレス反応は「諸刃の剣」でもあります

 

▲副腎疲労が慢性化すると

・疲れが抜けにくく、午前中からだるい

・朝起きるのが辛い

・しょっぱいものが欲しくなる

・以前よりストレスの処理が出来なくなった

・物忘れが酷い

・鬱病ぎみである

・怪我や病気の治りが遅い

・集中力が低下して頭が回らない

・性欲がなくなってくる

・目眩が起こる

・やる気が出ない、動きたくない

などの症状が頻繁に起こるようになります

この中でもよく起こるのは、いくら休んでも疲れが取れない

頭は冴えているのに体が動かないと言った症状です

「朝は体が辛くて起きることが出来ないけれど、夕方頃から元気

が出て来る」というのが特徴的です

この症状は、ストレスによって疲れ果てた副腎を治さなければ

いつまでたっても不調が続き、症状が悪化してしまいます

他にも、性ホルモンの低下とも関連があるようです

ストレスが慢性化することによって、副腎がDHEA産生を継続

出来なくなることで、欠乏状態に陥ります

 

※DHEAとは

副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種。テストステロン

やプロゲステロン、エストロゲン等の性ホルモンをはじめ、５０種

類以上のホルモンの前駆体

当然、男性ホルモンが低下するということは、理由もなく性欲が

減退します

 

▲まだ日本では「副腎疲労」の認知度は低い

副腎疲労症候群という病名は、まだ日本ではあまり知られてい

ません

WHOがこの疾患の概念を認めたのは最近で、医学的に認め

られた病気ではないそうです。そして日本では副腎疲労を知る

医師はあまりいないそみたいです

しかし、実際に苦しんでいる人は、かなりいるようです

ご自身でもしかしたら「副腎疲労」なのではという方は、まず

副腎疲労の原因であるストレスを取り除く事をしましょう

更に規則正しい生活や深い深呼吸、ストレッチや軽めのスポ

ーツを続けるなど生活習慣を見直してみてください

食事面では特に、ビタミンCとビタミンBを積極的に摂ることを

おすすめします

 

逆にエネルギー過多の栄養不足〈炭水化物・脂質中心の食事

加工食品の多用）や、多忙な毎日では、必要なホルモン産生

材料を確保することができません

他には、カフェインと砂糖をカットしましょう

カフェインの刺激と急激な血糖値の乱高下を抑えるだけでも

改善はされます

 

◆最も副腎疲労に効果的な食べ物は「梅干し」です

副腎が溜め込んでしまった疲労を回復させる為には、私達の

体を動かすエネルギーを作る「TCAサイクル」を動かす必要が

あります。梅干しにはそのTCAサイクルを活性化させるクエン

酸が豊富に含まれています

できれば塩分20％位の昔ながらのしょっぱい梅干しが良いです

毎朝1粒を食べ続けてみてください