米厚生省と農務省が設置した「食事指針諮問委員会」で「コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではない」という報告書が提出されました

報告書では、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす血中コレステロールはほとんどが肝臓で作られるもので、食物との関連性は明確ではないと言っています

これまではコレステロールの過剰摂取によってプラークが動脈に蓄積し、心臓発作や脳卒中リスクが高まると考えられていました

長年コレステロール＝悪　という図式が出来上がっていましたがどうやらそれは間違いだったようです

▼コレステロール値が低いより高い方が長生きする？

脂質異常など、あまりにも高い数値の場合は治療が必要な

ケースもありますが、最近では「コレステロール値が高い

人ほど長生きする」というデータも数多く発表されています

コレステロール値が低いほど癌の死亡率は高く、脳卒中

のリスクも高くなるということも、研究から明らかになっています

逆にコレステロールが低いと鬱病やアルツハイマーの原因

にもなる事がわかってきました

▼卵＝高コレステロール？

日本人を対象とした研究でも１日に卵を２個以上摂取した

グループとほとんど摂取しないグループの死亡率を比べて

も有意な差は認められないという報告があります

むしろ、卵は完全栄養食なのです

卵には人間に必要な２０種類のアミノ酸をほぼ完璧なバラ

ンスで含んでいる優良食材です

タンパク質や脂質、ビタミン類の他、脳の老化を防ぐとさ

れるレシチンも含まれます

ただし、脂質異常症の人はコレステロール、トランス脂肪

酸の摂取を減らす事を推奨します

▼健康には「塩化ナトリウム（塩分）」、「糖分」、「飽

　和脂肪酸」の摂り過ぎに気をつけたい

・塩化ナトリウム

以前ブログでも書きましたが、天然塩の摂取はＯＫ

塩化ナトリウム（塩分）は極力減らすようにしましょう

・糖分

現代人は糖質の摂り過ぎで体がおかしくなっています

まずは日頃の食生活で１日の糖質摂取量を知りましょう

ほとんどの人が「糖」を摂り過ぎている事に気付くでしょう

・不飽和脂肪酸はトランス脂肪酸に注意

天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して

硬化した部分硬化油を製造する過程で発生する為、そ

れを原料とするマーガリン、ファットスプレッド

ショートニングなどに多く含まれます

既に世界的に規制の広がっているトランス脂肪酸は

摂取を控えた方がいいです