涙には実は大切な役割があります

その役目から「最高の目薬」とも形容されます

涙の役割を正しく理解して、有効に利用しましょう

▼涙とは

通常の分泌量は１日平均約２〜３ｃｃ。涙の原料は血液

９割以上が水で出来ています。涙腺内の毛細血管から得た

血液から血球を除き、液体成分のみを取り出したものです

一般的に弱いアルカリ性の液体であり、分泌された涙液は

目の表面を通過したあと涙点に入り、涙小管・涙嚢・鼻

を経て、喉から再吸収されます

 

▼涙の役割

涙には４つ役割があります

１．目の表面をうるおし、乾燥から守る

　角膜と結膜を潤します。このお陰で目の表面は乾燥せず

　にいられるのです。もし、涙がなかったら、目は乾燥

　して荒れてしまい、傷だらけになることでしょう

２．目の表面を滑らかにし、キレイに屈折させる

　光の屈折を正しくします。角膜を覆って微細な角膜面

　の凹凸を平らにし、光の屈折を正しくする光学的一要素

　ともなります

３．角膜に、酸素と栄養を補給する

　透明な角膜には、血管が通っていません。そのため、涙が

　血液の代役になります。まず大気中にある酸素を、涙の中

　に溶かし込みます。そうしてから角膜に酸素を供給するし

　くみになっています

４．目の表面にある汚れや、細菌を洗い流す

　水にはものの汚れを洗い流す働きがあります。涙も水分

　目に入ったゴミを洗い流してくれます

　涙には酵素や免疫タンパクが含まれています。汚れだけ

　ではなくて、細菌も退治して洗い流してくれます

その他には、美容的役割や紫外線から目を守ったりもします

感情的になって泣いた時の涙には、他の涙とは違う成分が

含まれています。それは、副腎皮質ホルモン（ACTH）

が含まれています。ストレス反応によって分泌された物質

が涙に溶けだして体外に排出することにより、気分がリフ

レッシュします

 

◆涙は最高の目薬！

涙という「最高の目薬」を使うには、積極的にまばたきを

することが大切です

正常な目の人は３秒に１回程度まばたきをします

目が悪い人は物を見ようとして１点だけを凝視していまい

ます。その結果まばたき回数が減り、目が乾き、涙で目の

表面を覆われなくなります

そんなことにならないように、普段から意識的にまばたき

をしていきましょう

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※このブログは国家資格である柔道整復師の岡本卓也が監修しています。