油というと「カロリーが高くて太る」「血液がドロドロになる」など悪いイメージを持っている人が多いです

脂肪は１ｇあたり９ｋcalと高カロリーなので、確かに取り過ぎれば生活習慣病や肥満の原因になります

「たくさん食べると太る」が正しいのに「たくさん」の部分が割愛されて「食べると太る」と思われてしまっています

でも、油も大切な栄養素の一つです

「あぶら」すなわち脂肪は、炭水化物（糖質）、タンパク質とともに

３大栄養素の１つです。活動する為のエネルギー源となるほか

細胞膜やホルモン、胆汁を作る材料となり、さらに皮膚に潤いを

与えるなど、いろいろな働きをしています

 

▼油にも大きく分けて２種類ある

油は油脂に入っている脂肪酸によって分類されます

植物性のアブラは「油」、常温で液体のオリーブ油やサラダ油

などの事を言い、動物性のアブラは「脂」、常温で固体のバター

やラード、牛脂などの事を言います

「脂」は取り過ぎると身体に負担をかけてしまう事が多いです

一方で「油」は同じように取り過ぎれば身体に負担をかけます

が、適量であれば肌を滑らかに保ち美肌効果に貢献したり

腸内で食べたものの゛すべり″が良くなり便通が良くなるなど

の嬉しい効果があります

 

◆食べなければいい・・・じやなくて食べ方を工夫すればOK

生でも加熱調理でも、オリーブオイルは優秀な油です

酸化しにくいオメガ９脂肪酸であるオリーブオイルは加熱に

強いですし、風味が良いのでそのままサラダのドレッシング

にしても美味しいです

実際に「アブラ」として認識して摂る必要があるのは、大匙

１杯程度。フライパンに引いたり、ドレッシングに入れり

すると簡単に摂れる量です

 

　・食材や食べ方にもちょいとひと工夫を

 

固い野菜は一度茹でてやわらかくしておくと油を敷いた

フライパンで炒める時間が減るのでさっぱりヘルシーな

ままで食べられます。茹でる・蒸すという調理法を用いる

事によって同じ食材を食べても太りにくくなります

油を足さずにカットしてカロリーを落とせるかと言う事が

重要です

 

　・油を使った料理を食べるなら、マヨネーズや調味料

　　は控えめに

 

油にも良い面はあります。腹持ちを良くしたり、脂溶性

ビタミンの吸収を良くしたり、食事を美味しくするなどです

油を摂り過ぎない為には、１食の中で油を使った料理を

１品にする。揚げ物などの油を多く使う料理は１日１品

以下に抑える。朝食と昼食で油を使った料理を食べたら

夕食は食べないようにする。

 

●健康の為にも美容の為にも美味しく食べましょう

油だから身体に良い、脂だから身体に悪いといった事

ではなく、その質や食べる量によっても身体に良いか

悪いかが分かれてきます。アブラも種類によっては

動脈硬化を予防する作用のものもあり、上手な摂り方

をすれば、健康な長寿に役立てる事ができます

アブラは正しく活用できれば、あなたの体を細胞レベル

から美しく、そして健康にする事ができる魅力的な面も

持っています