他の頭痛との大きな違いとしては、他の一次性頭痛（他に原因の疾患が考えられない=偏頭痛と同じ分類）の中では一番痛みの強い頭痛です。また、頭部の中でも決まった側方に出現するなどの特徴があります。痛み方としては、「とても耐えがたく、目の奥をえぐられる様な激痛」といわれています。ですが、その激痛に襲われるのは３０分から数時間の間であることがほとんどです。しかし、その痛みの出現と消失が連続して起こることから「群発頭痛」と言われていいます。

群発頭痛の施術法は大きく分けて二つ。投薬による予防施術と抑制施術である。効果のある予防薬が発見されており、患者は予防薬を使用してその発症を防ぎます。
予防施術が有効な理由はもう１つあり、それは群発頭痛の症状の特徴から見て取れます。実際に痛みが出現すると、痛み止め（抑制薬）を使用して痛みを抑えようと試みます。ですが、その強い強烈な痛みと群発して起こることから、抑制薬を大量に使用することになります。すると薬の有効性（効き目）が低下してしまい、十分な効果の発揮に期待が出来なくなってしまうのです。なので、群発頭痛の患者は予防施術を主軸に置いて施術を行っていくことになります。

特に発症初期の急性期では、唯一保険適応のある「スマトリプタン皮下注射」が有効とされており、現在では自己注射も認められています。また、酸素吸入も有効な施術の１つと考えられており、発症初期ではよく利用されています。

また、群発頭痛を誘発する原因として飲酒と喫煙が考えられています。群発する時期では禁酒、禁煙を徹底することでその発症を抑える事ができます。群発する時期以外では誘発することは殆どないため、どうしてもやめられない方はご自身の体調や時期と相談しながらほどほどに嗜好品と付き合っていくことが重要です。

他の頭痛とは異なり、特徴的な発症リズム、激しい痛みがある為、他の頭痛とは異なり鑑別は難しくないと考えられます。ですが、その強烈な痛みから仕事に身が入らなくなる方、極度の不安（いつ何時、あの痛みが襲ってくるかわからない）を抱えられている方もたくさんいらっしゃいます。まず思い当たる節があれば専門の病院を受診することをお勧めします。